「昆虫の寿命は短い」というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
私たちが日常的に目にする蝶や蛾、ハチやハエなどの昆虫は、種によって異なりますが寿命は短く、数週間から数ヶ月程度であることが多いです。
そのため、人間に比べるとかなり寿命が短いということが言えるのではないでしょうか。
しかし、全ての昆虫が短命なわけではありません。昆虫の世界は非常に多様で、中には人間の寿命を遙かに超える昆虫も存在します。
その1つがナスティテルメス・シロアリの女王です。
この昆虫はオーストラリアに生息しており、その寿命はなんと100年以上と言われています。
つまり、人間よりも長生きする可能性があるということです。
昆虫が人間以上に長生きするという事実はなんとも信じがたいかもしれませんが、世界を見渡してみるとそれほど驚くべきことではないかもしれません。
地球上に存在する昆虫は90万〜100万種と言われていますが、まだ発見されていない昆虫も存在しています。そういった事実を踏まえると、人間を超える寿命を持っている昆虫がいても不思議ではありません。
しかし、昆虫の中で人間の寿命を超える存在が稀であることも事実です。人間の寿命は生物の中でも長い方に位置しており、生物全体を見てもその多くが人間よりも短寿であるため、人間を超える寿命を持つ昆虫は極めて少数と言えます。
したがって、ナスティテルメス・シロアリの女王における寿命の長さはかなり珍しい存在になると言えるでしょう。
アリなので、身体も小さいですし直接見られる機会が少ないですが、人間を超える昆虫がいるというだけでも多くの人々の興味を惹くかもしれません。